お絵描きAIを使ってみる③
2022.12.19
前回の話:https://steamland.jp/life/189/
AIとのふれあいの最後に
お絵描きAIに触れた後、私が真っ先にしたことは、イラスト業界、デザインを志す生徒に紹介することでした。生徒が新しい技術を身近に感じるかどうかで、将来彼らにとってAIが敵になるか味方になるかが変わるかもしれない、と考えているからです。
モリサワと写研という2つの会社を知っていますか?
活版印刷から始まる、日本語の文字のかたち(フォント)を扱う会社です。
パソコンが普及する前は、写研の日本語フォントのシェアは圧倒的でした。
しかし、現在ではモリサワフォントが広く普及し、写研のフォントはほとんど見かけません。
その明暗を分けたのは、デジタル化への対応の違いでした。
プリンターやフォントの業界にマッキントッシュやAdobeが参入してきたとき、モリサワはすぐに自社フォントのデジタル化に着手しましたが、写研はその技術を公開することを拒み、社内に抱え込みました。
結果としてモリサワフォントのシェアは急拡大し、写研を追い抜いています。
(モリサワフォント公式ページhttps://jp.cyberlink.com/stat/edms/jpn/2018/Q3/font/index.jspより引用)
新しい技術を味方にするためには、何でも触れてみる、使ってみることが大切だと思います。
AIと戦うのではなく、AIを味方にするために、今、AIと遊ぶことが大切なのではないでしょうか。
(ファンタジーの夕焼け空、赤く染まる大地を出力してみました)