お絵描きAIを使ってみる②
前回の話:https://steamland.jp/life/49/
例えばこんな使い方
前回のお絵描きAIの話の続きです!
このAIに触れて、私が真っ先に思い付いたのは、クラスTシャツや文化祭の絵の下絵として優秀なのではないか、ということでした。
実際のデザインにするには難しくても、絵心のない人間が「こんな感じ!」というのを伝えるのに良い効果がありそうです。
他にも、小説を書く人は挿絵をAIに描かせることができそうです。本来は注文して描いてもらっていた絵を自力で用意できるようになるので、挿絵つきの小説を作るハードルは下がりそうです。
ネット上の事例を見ると、AIで作られた絵だけで漫画を描いた人もいました。
こうして見ると絵が描けない人にメリットが多そうですが、絵が描ける人も下書きに使ったり、イメージを膨らませるために利用しているようです。
「Tシャツのデザイン、幻想的な海のイメージ」
与える影響
お絵描きAIは開拓がはじまったばかりの分野なので、ここから新しい職業が誕生するかもしれませんが、既存のデザイナー等の職業を奪う可能性も捨てきれません。
情報分野での革新の速さとインパクトは産業革命に例えられることが多いですが、そこには「情報分野は元手がほとんどかからない」という大きな違いがあり、既存の職業が置き換わっていくスピードは19世紀の産業革命の比では無いように思います。
現状ではお絵描きAIの精度は粗く、一枚絵としてじっくり見ると粗が目立つ出来ですが、それでもゲームの背景画像を描かせる等使う用途は幅広いようです。
ただしお絵描きAIも万能ではなく、狙ったイメージが出力されないことは多々あります。このため、言葉で表現したいものをAIが解るように説明する必要があり、その難解さと複雑さから、描いてほしいイメージを指定する言葉のことは「呪文」と呼ばれたりしています。この呪文生成にも技術が必要なので、現状の絵をうまく描くという技術の一部は「うまくAIに伝える」能力を指すようになるかもしれません。
(うまく伝えられなかった例。バンドのロゴを作ってほしかったが…)