3Dプリンター、数学科で使ってみた①

2023.01.23

西武台高等学校STEAMラボ(STELA)の最奥には3Dプリンターが鎮座しています。

https://www.xyzprinting.com/ja-JP/product/da-vinci-pro

ダヴィンチ1.0 PRO。偉大な画家であり科学的想像力に溢れた天才、レオナルドダヴィンチの技が一教員にも使えるようになるとは…。
ですが、偉大なダヴィンチの御業があっても、「何を作るか」は我々に委ねられています。
そこで数学教員が考えたのは、立体教材を安価かつ気軽に揃えられるのでは、という事でした。

職員室の一角で教材用に3Dプリンターが使えるのではとアイデアが出たとき、そこから色々と話が広がりました。
もちろん数学教員は3次元ベクトルを示す平行六面体のフレームを見せたい、だったり、私は三角錐の断面を見せたい、などと考えましたが、
隣席の社会科教員は大仏像を建立しようと考えたり、部活動顧問の観点から運動用具が作れないか、などの案も出ました。

アイデアが出たので、次は実践です。まずは比較的簡単そうな数学科の立体教材の出力から始めることにしました。

3Dプリンターは、設計し、3Dプリンターにデータを送信して、印刷が始まります。

このうち、印刷は2~8時間程が必要です。小さなものなら2時間ほどで作れますが、大きなものや複雑なものはやはりそれなりに時間が必要です。
設計も慣れるまでは時間がかかります。CADソフトを用いて粘土遊びのように立体をこねていくのですが、これが難しい…
結局CADソフトに慣れた教員にお願いし、まずはテストとして彼の持っていた車の部品データを出力してみることになりました。

筒状の部品は見事に印刷されました!

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Writer296

元金融系IT技術者の現数学教員(2年目)です。